銘柄分析事例:日本基礎技術(1914)

資産形成

2021/5/16 時点

こんな人におすすめ
  • 銘柄分析の仕方がわからない
  • なるべく簡単に財務分析をしたい
  • 他の人はどんな方法で分析しているのか知りたい

現在自分が保有している銘柄が、自分自身で設定した基準に照らし合わせてみるとどのような評価になるのかを検証しました。

このブログで紹介している分析方法の実例として、この記事を参考にしてもらうとうれしいです。

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指標

PERと配当利回りが期待水準を下回っていました。

基準値現在値評価
PBR 0<PBR<2 0.53%
PER PER<15 59.84倍 ×
最低投資金額 150,000円未満 51,100円
予想配当利回り 利回り>3% 1.96% ×

IR BANKを用いた評価

ほぼ全指標が基準を満たしていないことがわかりました。T^T

基準値評価
売上高 概ね右肩上がり
営業利益 概ね右肩上がり
EPS 概ね右肩上がり ×
営業利益率 右肩上がり
自己資本比率 50%以上
有利子負債比率 概ね減少傾向
営業活動によるキャッシュフロー 概ね右肩上がり ×
フリーキャッシュフロー 概ね右肩上がり ×
現金等 概ね右肩上がり
一株配当 概ね増配傾向
配当性向 50%未満の範囲で概ね増加傾向 ×

売上高

売上高はおおむね増加傾向にあります。

営業利益

営業利益は直近5年では増加傾向にありますが、それ以前が安定していないので△としました。

EPS

EPSは通り浮き沈みが激しいです。

営業利益率

営業利益率は過去5年では概ね上昇傾向ですが、それ以前の浮き沈みが激しいため△にしました。

自己資本比率

自己資本比率は70%以上をキープしているので、安全性は高いようです。

有利子負債比率

なぜか有利子負債の情報が2年分しかなったので、評価対象外にしました。

営業活動によるキャッシュフロー

営業活動によるキャッシュフローは増減が激しいです。

フリーキャッシュフロー

営業活動のキャッシュフローに引っ張られる形で、フリーキャッシュフローも変動が大きいようです。

現金等

キャッシュは潤沢にありそうですが、減少傾向にあるので△にしました。

一株配当

定期的に増配しているので〇にしました。

配当性向

配当性向は年度によって大きくぶれているので、×にしました。

一株当たりの企業価値

一株当たりの企業価値を算出したところ、現在の株価は企業価値の半分程度となりました。

この指標だけみると、割安ということになります。

事業価値 9,844,197,138円
財産価値 2,695,557,000円
発行済み株式数 6,379,100株
一株当たりの企業価値 1,966円
株価 949円
株価÷一株当たりの企業価値 51.7%

当年四半期の推移

マネックス証券の銘柄スカウターを使った分析です。

フリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、銘柄スカウターでは前年同期比を簡単に見られないようです。残念。
ですが、個人的にはIR BANKよりも見やすく感じたので、他の指標もこちらで見た方がいいかもしれません。

(出典:マネックス証券 銘柄スカウター)

営業利益

営業利益の前年同期比をみると、コロナショックによる業績悪化が3Qで急回復を見せていますが、2020年3月期の3Qの営業利益が落ち込んでいた影響と考えると、業績回復しきっていないように思います。

(出典:マネックス証券 銘柄スカウター)

営業利益率

営業利益率は、2021年3月期の2Q以降落ち込んでいます。コロナによる1回目の緊急事態宣言以降、業績が低迷しているように思います。

(出典:マネックス証券 銘柄スカウター)

まとめ

以上の分析結果から、下記の見解に到達したました。手放した方が良い気がしましたが、正直迷ってしまいます。

見解
  • 業績を見ると、今後配当を継続できるかは疑問が残る。PERが高いので投資回収は難しい。
  • 企業価値と株価を比較すると割安に見えるが、PERの高さと矛盾している。

分析の仕方に穴がありそうなので、他の銘柄の分析もしてみて検証したいと思います。

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